PC組んだ
7年前に購入したDynabook KIRA君が、使用中頻繁にファンを暴走させるようになってきた。OSも更新され、近年のソフトのメモリ負荷に耐えられなくなってきているのを感じたため、PCを更新することにした。
新調するにあたり、いわゆる自作PCと呼ばれるものをやってみた。
組み方やパーツ単体の性能などは既に多くの方が丁寧に紹介していると思うので、ここでは組み合わせと予算、使用感をお伝えします。
使用目的
まず目的があって、必要なスペック(仕様)が決まります。
少し話は逸れますが、最近ではスマホの性能と利便性が向上したことから、PCを持たない若者が増えているらしいですね(リンク先p.5)。
https://www8.cao.go.jp/youth/youth-harm/chousa/h30/net-jittai/pdf/sokuhou.pdf
ネット検索や動画視聴が目的であれば、わざわざ携行性の悪いPC、ましてや据え置き型の自作PCなど持つ必要が無いのでしょう。これはもっともなことと思います。
私自身も、上記の目的であればタブレットが最適だと思っています(5~6インチのスマホ画面よりかは大きい方が良いかな…)。
さて、今回PCを組むにあたり、主な使用目的は
- 文書作成
- 写真のRAW現像、閲覧(フルサイズなのもあり重い…)
- ゲーム
- ネット
- 動画編集
- CAD作業(2D、3D)
- 数値計算(将来的に)
です。用途に趣味が多分に含まれるため、もう生活のインフラに近いです。
6や2があることから、そこそこ高性能なGPUが要求されます。
2や7はCPU依存度が高い。また、GPUの性能が良くても、CPUとバランスを取らないと描画速度はそこまで上がらないのでCPUも高性能寄りです。
写真や動画、ゲームなど重いデータを扱うことから、SSDも必須。
あとは趣味と予算のトレードを考えてなんやかんや決めました!
パーツ一覧
部品 | 製品 | 購入価格(税込) |
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電源 | 玄人志向 80+ ブロンズ 650W | ¥7,760 |
CPU | intel Core i7-9700K | ¥45,527 |
GPU | MSI GeForce GTX1660Ti | ¥28,800 |
メモリ | Team DDR 8GB ×2 | ¥6,980 |
ストレージ | SunDisk SSD 500GB | ¥8,484 |
サブストレージ | BarraCuda HDD 4TB SATA 6.0GB/s | ¥8,573 |
マザーボード | MSI Z390-A Pro | ¥11,518 |
CPUクーラー | 虎徹 Mark-Ⅱ | ¥4,480 |
ケース | Thermaltake CS6813 | ¥7,682 |
OS | Windows10 Home | ¥16,400 |
合計 | ¥146,204 |
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CPUはAMDと迷いましたが、何となく昔から「Celeron~i7の中で、なんかi7ってハイエンドっぽい…!」という物欲が私の中でふつふつとあったのか、その欲求を満たす意味でインテルにしました。要するに好み。
- 3Dモデリングやゲームが目的に入っているので、ハイエンドのRTXという選択肢もありましたが、現状RTXのパフォーマンスを生かし切れていないものも未だ多いという話を聞いたので、保守的にGTXシリーズを選定。
- ケースでかすぎた感もあるが、拡張性を考えるとまあアリかも。
ちなみに、「自分で組むとお得にハイスペックPCが組めるのか?」という点については、確かにこれらのクラスでBTOの相場は16万くらいでした。安いといえば安いですが、サポートの有無・組む手間等を考えると、趣味と思ってやらないとやはりやっていられないですね。「お得に物を手にしたい」とは需要が少々違う感じです。
↑完成品がこちら。
画像右上のスペースが特にスッカスカですね。冷えていいのかもしれないけど。
空気の流れとしては、画面右側から吸気して、左上の虎徹くんを経由しつつ廃棄されるという感じ。虎徹くんはマザーボードから鉛直方向を軸として90°回転が可能なので、ケース内の配置に合わせて空気の流れを管理できます。
あんまりビカビカ光りすぎるパーツ構成でもないし、ケースファンくらいは光らせといてやってもいいかな。。ちょっと光ってる分にはかっこいいし。
使用感
概して本当に快適。
とりあえず、ネットや動画見てる程度ではファンはまったくもって静か。写真をRAW現像しているときでも、ファン回転数は上がるもののほぼ音は聞こえない。
FPS等のゲームやってるとPC周辺の温度が上がるのを感じるが、騒音や動作パフォーマンスは気にならない。
さすがSSDということで、立ち上がりもPCロック画面まで10秒以内、ロックを解除してから1秒程度で操作可能の状態になる。
・CPUベンチマーク(CINEBENCH R20)
CPU性能を測ってみました。
まあ、スコアは巷で言われている性能が出ていますね、はい。という感じ。
そこで以前のノートPCのCPUと比較してみるちょっと面白い。以前のも特段性能をケチったわけではないのですが、7年も経つとCPU性能は変わりますね…。いちいちファンが暴走するわけです。
上が今回、下が以前のPC。
https://forest.watch.impress.co.jp/library/software/cinbenc/
・写真現像時間
こちらもCPU依存の作業。
上が以前のノートPC、下が今回のもの。
速すぎる pic.twitter.com/1XhIe0XAPn
— Ryota F. (@fukuchanz40) June 8, 2020
雲泥の差。ただし、どちらも動作中はCPU使用率が100%となるため、並列作業をしていると動作が遅くなる可能性があります。
・GPUベンチマーク(FF15ベンチマーク)
FF15をやる分には「とても快適」だそうです(笑)
何がどう快適やねん感あるので、公式の指標を下に貼っておきます。
とりあえず、通常の画質で3Dゲームをするには余裕を持ってプレイできそう。
おそらくノートPCではFF15は起動できないんじゃないかと思って、こちらはノートPCとの比較データはありません。
http://benchmark.finalfantasyxv.com/jp/
・SSDベンチマーク(CrystalDiskMark 7.0.0)
こちらも読み込み・書き出し共に概ねカタログ値通りの性能が出ているようです。
以前のノートPCとの比較もしています。上が今回、下が以前の。
https://crystalmark.info/ja/software/crystaldiskmark/
結果、SSDに関してはほぼ同じ性能でした。
確かにノートPCの方も起動が早くデータのやり取りでフラストレーションを感じたことはほぼありませんでした。一応、当時の高速SSD128GBを搭載している割と良さげなノートPCですからねっ(突然の養護)。
(しかも13.3型の画面にWQHD画質+タッチパネル搭載…当時PCに詳しくなかった頃、同級生に「俺が選んでやるよ」って言われて選んでもらった。本当に良いやつ選んでもらったんだなあ)
・総合ベンチマーク(PC Mark 10)
最後に、文書作成から動画、3Dグラフィックまで様々な項目をテストして、PCの総合的な性能を測ってくれるPC Mark 10というソフトを使います。
スコアは大まかに総合点、Essensials、Productivity、Digital Content Creationの4種が出ます。最も負荷がかかるデジタルコンテンツ関係のソフトの快適性を測るDigital Content Creationも、問題のない範囲でした。
時間がかかる(20分ほど)ので今回のPCのみやりましたが、指標で言うと「最新のゲーミングPC程度」といった感じでした。
https://forest.watch.impress.co.jp/library/software/pcmark/
まとめ
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この構成の良い点
・相場以下の15万円程度の価格で、家庭用PCのハイエンドと言えるものに近い性能を得られる。
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この構成の注意点
・光学ドライブは付いていない。
・SDカード挿入口忘れてた。
・無線LANもなし。
・4K画質でゲームしたいとか、そういう用途ではGPUはRadeonやRTXの方が良いかも。
光学ドライブについては、PS4を持っている場合、Blu-rayの再生等が可能なので特に支障はなさそうです。
SDは少々面倒…カメラで撮った写真を取り込む際は、内蔵型かUSB外付けのを買う必要アリです…。
無線LANは付けませんでした。理由は部屋が狭く、LANケーブルの配線がそこまで手間ではないということと、通信速度と安定性を優先させたかったからです。
また、4K画質ともなれば、GPUとCPU性能に不満を覚えるかもしれません。あくまで今回の構成はフルHDのディスプレイと組み合わせるつもりで組んでいます。