福地工房

福地工房

新米メーカー技術者が工作したり遊んだりしています。

自室に工作机を導入する

自宅で何か工作を始めたいというとき。

普段生活をしている机(勉強・食事等)とは別に作業机を用意すると、工作する敷居はぐっと低くなりますよというお話。

 

なぜわざわざ作業用の机を?

2つのメリットがあります。

作業中断で、散らかしていても良いスペースが確保できる

何を作るかにもよりますが、製作(制作)は往々にして1日の余暇だけでは終わらない場合がほとんどであり、その都度ある程度片付ける必要が出てきます。もしくは片付けないという選択肢もありますが、食事や勉強スペースが圧迫されるのは中々に不便…もしくは同居人に怒られてしまう。

これらの段取りを考えると、やり始める時間帯などの制約を受ける。できるだけ、思い立った時にスッと作業に取り掛かれる環境でありたい。

そのためには、専用のスペースを確保する必要があります。

作業開始時、整頓されていて道具も揃っているスペースが確保できる

昔から、学校の図工や美術で作業している最中は「ああ、もうちょっと時間が欲しいのに…」とよく思っていたものの、いざ始めるときはなぜか面倒くさいという感情が支配すること、ありますよね?(私だけ?)。

おそらく、「何かを作る」という行為には、材料や手順など、それなりの段取りが必要になるからだと思います。だから面倒くさがりは、「面倒くさい」という感情が己の腰を重くするのです。

そんな面倒くさがりが、生活によって散らかった机を見たらどうでしょう。

「まずこれを片付けるところから始めなきゃ…」

いや、面倒くさがりはそんな障壁そうそう越えられない。家庭教師をアルバイトでやっていた頃、なかなか勉強をしないという子の圧倒的共通点は、「机の上がゲーム、漫画、その他学校のプリントなどの物だらけ」でした。いや、ただでさえ勉強しない子、ゲームや漫画の誘惑をはね除け、わざわざ片付けから始めてまで宿題するわけないやんけ!心の中でツッコミつつ、まずは整理整頓から始めてもらっていました。

そんなわけで、もの作りが比較的好きなくせに面倒くさがりだという私のような人には、道具と作業スペースが揃った環境が必要なわけです。

 

まあ要するに、専用スペース欲しかったのです。

机を選定する

一般的な家具を購入しても良かったのですが、せっかく用途が決まっているのなら、それに特化した物を購入することにしました。欲しかった機能としてはざっくりと以下。

  • やすり、カット作業で揺れない安定性
  • 叩いたり、重いものを載せても大丈夫な強度と剛性
  • 最大限に広い有効な平面スペース(端部のRやオシャレな形状は不要)
  • それなりに道具を収納できるスペース

まあ大体、作業机と検索すれば上記を満たす安価なものなんぞ割と出てきます。

https://item.rakuten.co.jp/goldspace/worktable-wt06bk/

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それなりな価格で、部屋のスペースにもぴったりだったのでこちらに決定。

 

組み立てる

バラバラで届くので、自分で組み立てます。

説明書には「組立に必要な工具はご自身で用意してください」と、とても投げやり。

とりあえず必要な工具はドライバー、レンチ、トンカチあたりでした。

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基本的に、こんな感じでパーツを穴にはめ込んで固定するだけの方式でした。サクサク進みます。

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…ところが、塗装が雑なのか、塗料の塊がジャマでパーツにはまらない奴らもいた。これはひどい

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まあそんなこんなで組み上げていきます。下のこの物置きスペースは、少し大きい工具も置けそうで地味に良いですね。下に転がっているのは引き出し用のレール。

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組立完成。ちょっとした工作なら快適にできそうな広さ。

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上板のガタガタ具合はこの有様ですが…この価格で定盤レベルを要求していたわけではないので、とりあえずヨシ。

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色々広げて遊べるぜ~。

次回は家で簡単に作れるゴム動力飛行機についてでも、まとまったら書こうと思います。

まとめ

工作用の机はしばらくの期間散らかることが想定されるため、食卓や勉強机とは分けるべき。また、環境を整えれば、何かを作ろうという敷居も低くなる。

というお話でした。

 

ところで、冒頭で述べた図工や美術ですが、やたらと製作時間がかさむ人っていますよね。私もその一人だったのですが。

美術の課題が終わらず、放課後ひたすらに残って力作を完成させるべく作業…。中学卒業前の2~3月頃とか特に毎日残ってましたが、高校入試を早々と終わらせていなかったら完成していなかっただろうな。けど、接着待ちの間に一緒に居残りした友達とだべってる時間とか、楽しかった思い出です。

それでは、良き工作ライフを。

博多(福岡)~霧島(鹿児島)野宿ライド

社会人なりたての男2人で、鹿児島の友人宅目指して九州野宿旅ライドしてきました。10月中旬と野宿にはギリギリの時期でしたが、九州は暖かいので案外いけました。

九州はご飯美味いしお酒美味いしお手頃価格だし温泉あるし、最高ですね。

経路と所要時間

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博多駅→3号線を南下→大宰府周辺で野宿→3号線をまたひたすら南下→花畑駅付近で、209号線に移る→なんか途中から208号線になるがひた走る→熊本周辺で野宿→熊本駅から鹿児島駅まで九州新幹線国分駅まで10号線を直進

という旅程でした。

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ログはGarmin ForeAthlete 235Jで取ったもの。走行距離は300kmオーバーと出ていますが、正確には170km程度です(九州新幹線に乗っている間はログ切っていましたが、位置情報は点と点で結ばれるため距離に加算されてしまっています)。

高低差はほぼありませんでしたが、荒尾周辺(グラフの高度ピーク付近)がちょっと緩やかな坂が多かったかなという印象です。

1日目(博多→大宰府

私は栃木在住、友人のすけさんは愛知在住のため、1日目はほぼ移動日。朝早く出れば日中を使えたのでしょうが良いのです。ゆったりと休日ライドと九州を堪能するのです。

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博多駅にて、いざ出発。

すげぇ後ろ重心っぽい黒いFUJIが私の愛車。Amazonで購入したリアバッグに、寝袋やバーナーなども詰め込んだキャンピングスタイルゆえ、実際なかなかの重さ。ちょっと気合入れて詰め過ぎました。また、重心位置が普段と違うため、ハンドルの感覚に慣れるのに30分程度要しました。次回はもう少し荷物削ろう…。

すでに暗いですが今日の寝床を探しに少し進みます。

…と思った矢先、

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開始5分、リアキャリアのナットがさよならww

実は行きの輪行で一部の部品を紛失していて、路面からの振動で外れやすくなっていたんですね。とりあえずボルトのみ差し込んで緩やかに自走し、ホームセンターを探す。

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ピットインし、M5ナット購入。余ったので何か所かダブルナットにしてやりました。

ありがとうGoodDay、…というか、なんだろう初めて見たこのホームセンター。どうやら北九州を中心に展開してるチェーンだそうな。閉店間際で助かったぜ。

気を取り直して再出発。とは言いつつこの頃既に21時前と時間も時間なので、ちょっと観光して1日を終える準備をします。

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なんかすごく身体がラーメンを欲し始めた。

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九州ラーメン総選挙第一位…ほう…。

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あ~~。あっさりで味のバランスも良くて美味かった。

その後近所の公園の草むらにお邪魔して、なんだかんだ長距離電車移動で疲れた身体を休めるのでした。

2日目(大宰府→熊本)

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翌朝9時。さて早く出ないと休日の少年少女が遊びに来る時間になってしまう。

この斜面で寝たせいで、一夜の間で少しずつ身体が寝袋ごと下にずり落ち、下半身が草の夜露をもろに浴びた。しかも心なしか疲れが…なぜ斜面を選んだし。

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さて、209号線をひたすら走り、熊本を目指す。天候にも恵まれ、快調に飛ばす。

PM2時、スーパーで遅めの昼食補給。昨日風呂に入っていないのもあり、小休憩の傍らひとっ風呂浴びたい気分にもなり、調べていたら、

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最高の湯…すげえ気になる…。けど、208号線からなかなか外れていて今日中に熊本着けなくなってしまうので泣く泣く入湯断念。

この後僕は身体を入念にほぐしていたため、先に発ったすけさんと少し距離が離れたまま移動。

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良い感じの田園風景が続く。

ちょっとこの辺から緩やかなアップダウンが続くが、街と街の間隔が離れている区間は小休憩を挟むと、心理的な負荷が大きくなる(=長いと感じてしまう)ため、多少疲れたとしても一気に駆け抜けます。

 

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熊本が目と鼻の先にある頃、208号の少し外れ、とても素敵な店があったので思わず寄る。店主のアメリカ好きが高じてやっている衣服店らしい。自転車旅行中ですと言うと「僕も店の外にある車で北海道1周とかやったよ~!(やべえ)」「旅は良いよ。楽しんでね。」と。気さくでいい人…ありがとうございます。1時間以上は居座ってしまった…。素敵なジャケット(¥36,000)も勢いで購入。

その頃すけさんはというと、荒尾周辺の緩やかな坂ラッシュで足攣り芸人してストップ&ゴーを繰り返していたそうな。ウケる。

そんなもんで集合場所の熊本城稲荷神社には、割と同時刻に到着。

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くまモンがお出迎え。

今日は道も天候もゴキゲンだったため、100km超えのライドだった。近くの「城の湯」なる銭湯で汗を流し、公園にお邪魔して就寝。

3日目(熊本→霧島)

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AM7時、カラスの鳴き声で起床。調達した朝飯を食し、発とうとする。

しかしここで1つ旅の岐路となる選択を迫られる。

  1. 140km、気合を入れて鹿児島まで漕ぎ続けるか?
  2. 観光を楽しみ、熊本→鹿児島を九州新幹線輪行するか?

ここで我々が話し合ったのは、この旅は

  1. 自転車で距離を走破することに楽しみを見出すのか?
  2. 九州という土地を楽しむことに重きを置くのか?

ということである。今回は、当初より2のコンセプトであったため、ゆっくりと観光しつつ移動することに決めた。さて、そうと決まればまずは暗くなって昨日見ることが叶わなかった熊本城を散策する。

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2016年の震災の影響で、外壁も未だ工事中の熊本城。

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駐輪場あり。素晴らしい!

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文化財の悲痛な光景をニュースで見た記憶があるものの、義援金は結構集まっていそう。

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くまモンの人形焼き。中身は和栗(熊本は西日本一の生産量を誇り、茨城に次いで多いそうだ)

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くまモン…人形焼きはどこから食べるのが正解なのか。

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飲み物を買ったら10円が義援金に。こんな支援の形もあり。

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天守は結構形になって来た模様。けれどまだまだ再興にはかかりそう。財布の小銭を全部ぶち込んで軽量化(?)します。

霧島の友人宅にお土産を買う。山うに豆腐売り切れにつき、燻製豆腐なるものを購入。味噌に似た味がした。

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んで、熊本ラーメンを食す。(こいつらいつもラーメン食ってんな)

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PM2時。九州新幹線で鹿児島へワープ。

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内装がオシャレ。

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鹿児島中央駅に着き、友人宅のある霧島氏の国分駅という所を目指します。基本的には10号線をひたすら進めば、桜島を望みつつ目的地へ着けそうだ。

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絶好の景色だが、路側帯が狭く、休憩ポイントもしばらく無いため注意。

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日豊本線を指宿側から逆方向に並走する感じでずっと進む。この辺から市街地に突入。しかし、日が暮れてくると、この辺は明かりが少なくかつ路側帯も狭い区間が続くため、如何せん心臓に悪い。

目的地の目前で「エル・エール 天降川・住吉温泉」なるスーパー銭湯に入る。小さな銭湯だが、天然温泉が出ているという鹿児島クオリティ。

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何やかんやで国分駅到着!

当の現地在住の友人はまだお仕事とのことだが、ペダルを漕ぎ続けた身体が肉と酒を欲する。近くの飲み屋に入店。

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馬刺しと焼酎うめえええええええええええええええええええええ

その後、友人宅へすけさんと2人でお邪魔します。家主は日付が変わっても仕事中…ご苦労様です。AM3時ごろ家主凱旋。ゴロゴロして就寝。

4日目(霧島→自宅)

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友人宅で談笑ののち、「バウハウスカフェ」なる洒落たカフェでブランチをとり、再び出勤していく友人を見送る。

さて、社会人の休暇には限りがある故、帰りは大人しく電車という文明の恩恵に授かるのです。家までひたすら輪行。家に帰るまでが輪行

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横目に見てきた日豊本線鹿児島中央駅まで戻る。

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続いて九州新幹線で博多まで。やっぱり内装がオシャレ。

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東海道新幹線で東京まで。もみじ饅頭は広島のお菓子だが美味しいからヨシ。最後は東北新幹線で宇都宮まで。やっぱり新幹線は人力で二輪を動かす速度とは格が違う。こういう時、改めて電動機というものの物理的な凄さを実感することが出来ますね。

まとめ

掛かった予算の内訳は以下です(ジャケットは除外)。

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コンビニでは、軽食や水分などの補給をしました。せっかくの旅なので、地元の名産品や地酒などにある程度かかるのは致し方なし。ただ、交通費がかなりかさんでいますね(なんと全体の8割)。後で調べたら、LCCを利用して自転車の分だけ荷物課金すれば、栃木~鹿児島の往復でもう2万くらい浮かせられた可能性があるとわかりました。

いずれ海外チャリ旅もしたいとの話も出ているため、今後は飛行機での輪行の経験も積んでいきたいもの。

九州旅行に限って言えば、温泉を全然攻められなかったのが心残り。次回は大分の方も訪れてみたい。グルメももっと堪能したかったなあ。

 

色々と急ぎ足ではあったものの、福岡・熊本・鹿児島をざっと走ることが出来たので良かった。

ということで、九州ほぼ縦断旅行でした。